Kyoto Illust Weekは、京都のイラストレーターを中心に様々なイベントや展覧会を開催してきた【イラストレーターサロン】が企画・運営を実施しております。

われわれ「イラストレーターサロン」は、「イラストレーターと非イラストレーターとの間で交流を深め仕事のマッチングを図る」という目的で、京都在住のグラフィックデザイナー白川諭（Noel Graphic）とアートディレクター野村大（Design TOTTO）を活動主体として2016年4月から活動しています。

京都には美大・芸大が多くあり、単に絵画・イラストにとどまらずマンガなどの作家まで、幅広い人材を輩出しています。一方で京都で活動している企業の方々とお話すると、商品や宣材にクリエイティブなアートワークを使用したいと希望があるにも関わらず、作者との接点が無く困っているということもよく耳にします。そこで両者のマッチングを図ることで、イラストレーターと企業との双方のニーズを満たし、イラストレーターの活躍の場を拡げるとともに、企業の商品開発・宣材製作などの活動をよりクリエイティブで効果的なものにすることができると考え、活動を開始いたしました。

おいない烏丸にて開催した初回の「イラストレーターサロン」では、イラストレーター・イラストを求める企業担当者様をはじめとして30人を超える参加をいただき、本の挿絵・WEBや冊子に使用するイラストなど、多くのマッチング結果を生み出しました。

その後イラストレーターサロンは2回、3回と回を重ね、参加イラストレーター・企業担当者様から多くの反響をいただき続々とマッチング成果をあげることができましたが、一方では、ただマッチングされるだけではなく、イラストレーターが自身の活動をより広げていくために学んでいく必要があるとの声もあがりました。そこでイラストレーター同士が互いに意見を出し話し合う場として、「イラストレーター会議」の開催を始めました。

「イラストレーター会議」では最大10名程度の少人数のイラストレーターが集まり、勉強会やワークショップの開催、WEBポートフォリオの作成など様々な案が参加者から挙がり意見が交わされています。

そしてこのイラストレーター会議の成果のひとつとして2017年3月に開催されたのが、イラストレーターポートフォリオグループ展「ILLUST FOREST」です。

この展覧会はイラストレーター自身が企画に加わり、イラストを様々な目的で使用したいと考える企業・個人に向けてポストカードを製作・販売をするという趣旨で開催をしました。展覧会にはイラストレーター25名が参加し、作画はもちろんのこと、印刷所の見学会なども企画・実施。さらにイラストレーター自身が会場の設営、作品の販売、来訪者への説明などを行い、最終的にポストカードの販売は250枚に達しました。

現在、イラストレーターサロンではこれまでに参加いただいたイラストレーターさんに呼びかけ、Facebook内のイラストレーターサロンコミュニティーに登録いただいています。（2017年8月現在参加メンバー67名）現在はここを情報交換・仕事依頼・告知等を行う場として、さらにイラストレーターサロン・会議・展覧会などのイベントの開催をしています。

そしてこの度、京都タワー・京都タワーサンドとのコラボレーションとして「Kyoto Illust Week」と銘打って展覧会を開催することになりました。この展覧会はポートフォリオの頒布を目的とした「ILLUST FOREST」とは異なり、実際の観光地の中での展示・販売を行うことでコラボ双方のメリットを実現するということで、より学びと実践の場になると期待しています。

さらに今後は継続して「Kyoto Illust Week」を発展させるとともに、ワークショップ・勉強会の開催やイラストレーターが自身を商品として宣伝する場づくりなど、「イラストレーターがイラストを使って自分たちで仕事を生み出す仕掛けを考える」ことをテーマにして活動を続けて参ります。

イラストレーターサロンにご興味を持たれた方は下記のメールアドレスまでご連絡ください。

illustsalon@gmail.com

担当：野村